葛城ミサト:貞本義行

キャラクターデザインの貞本義行によると、葛城ミサトの前髪のデザインは『セーラームーン』の月野うさぎから拝借した物だが、その後担当声優が同じ三石に決まって苦笑したとのこと。庵野秀明監督は、「何かの宴会で三石の姿を見て、葛城ミサトのキャラクターイメージを得た」と語っている。また設定資料集には、杉本彩みたいなルックアイとの記述がある。尚、新世紀エヴァンゲリオンの次回予告はミサト(声優の三石)が担当している。

TVアニメ第弐拾五話では、葛城ミサトが血を流して死亡したように静止するシーンだけが唐突に現れるが、そこにいたる経緯は劇場版第25話にて詳細に描写された。劇場版ではネルフ作戦部長として、戦略自衛隊の攻撃を耐え抜こうとするものの、最終的にはシンジを助ける際に銃撃を浴び、それが致命傷となり死亡してしまう。いつも身に着けているクロスペンダントは、セカンドインパクトから逃れる際、父・葛城博士から受け取った形見である。また、上記の場面で碇シンジの手に渡る。
 

葛城ミサト:碇シンジ

葛城ミサトが碇シンジと同居を始めたのは、孤独な彼に同情した全くの独断行為であった。公式の場では「シンジ君」と呼ぶが、プライベートでは「シンちゃん」となる。年齢的に姉と母の中間になるが、レイとの関係を冷やかしたり、年上の友達としてくだけた付き合い方もしている。アニメ第弐拾参話のアルミサエル戦で二人目のレイが自爆死した時は、傷心の碇シンジを慰めようとしたとも解し得るような身体的接触を試みるが、結局、碇シンジに拒否された。劇場版でも、葛城ミサトは死の直前に恋人のような会話を交わす。また、劇場版で無気力状態のシンジが「やだ、死にたい。何もしたくない」とやる気の無さを露骨に表した際に「何甘ったれたこと言ってんのよ、あんたまだ生きてるでしょ。だったらしっかり生きてそれから死になさい」はエヴァファンのパロディーネタに用いられる。このようにシンジとの関係は、親・姉・友・恋人と多面的な側面を持っている。アニメ制作開始時点においては、もう1人の主人公と言えるキャラクターとしての色合いが濃く、オープニングフィルムでも登場回数が多い。

また葛城ミサトの性格としては、私生活においては、非常にがさつ且つずぼらでだらしない面が多い。シンジ・アスカと同居するも、彼らの身の回りの世話は全くしておらず、むしろシンジに家事を任せきりにしていた。そのため、碇シンジに「大体、今朝の食事当番は誰でしたっけ。葛城ミサトさんがその年でいまだに一人なの、分かった気がします」と私生活のだらしなさを厳しく指摘されたことがある(アニメ第七話)。シンジが来る前は、家の中がゴミで埋まっていた。また寝床も万年床となっていたり、机のまわりはゴミで埋もれていたり、ゴミ捨てを碇シンジにまかせる、時計のアラームを足で止めたり、朝からビールを食卓に持ち出し一気飲みするなど、家でのだらしない行動は枚挙に暇がない。

料理もからっきしであり、葛城ミサト本人が料理をするとレトルト製品でも食べられなくなるほど不味くなってしまう。(第5話「レイ、心のむこうに」ではレトルトを原料にカレーを作ったが、シンジ、リツコが悶絶するどころか、ペットのペンペンまで気絶していた描写が確認済み)。酒(特にビール)が大好きで、YEBISUを愛飲しており、冷蔵庫はほぼこれだけで満杯にされている(新劇場版ではクラシックラガーの比率も高い)。アニメ版では第伍話ではYEBISUであったが、第七話からは「YEBICHU」となっている。これは伊藤理佐の漫画作品「おるちゅばんエビちゅ」のパロディであり、よく見るとビールの缶にもエビちゅの絵が描いてある。

このように家では非常にだらしなさが目立つものの、EVAの戦闘指揮官として、時には厳しさを見せる。劇場版でH&K G11アサルトライフルを装備した戦略自衛隊員3人を、45口径弾×12発のH&K USP自動拳銃だけで怪我一つ負わずに射殺したところから見ても、NERV職員の中でも戦闘力が高く白兵戦も相当の腕前であることが分かる。アスカと同時に登場した加持を初期は毛嫌いしバカ呼ばわりしていた。「ちょっちね」が口癖。一人称はネルフなどの公式の場では「私」であるが自宅などでは基本的に「あたし」を使用する(基本的に「あたし」を使用する割合が非常に多い)。
 

葛城ミサト

葛城 ミサトは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空の人物で声優は三石琴乃です。生年月日は1986年12月8日で血液型はA型。 年齢:29歳 所属はNERV戦術作戦部作戦局第一課。
身長:163cm 葛城ミサトはネルフ(NERV)戦術作戦部作戦局第一課所属で階級は一尉。第拾弐話で三佐に昇進。新劇場版では当初より二佐で、第2作『破』では一佐。役職は物語前半で「作戦部長」であったが、後半および新劇場版では「作戦課長」。シンジとアスカの保護者・直接の上司に当たる人物で、エヴァンゲリオン(EVA)の戦闘指揮官。ペットは温泉ペンギンのペンペン。愛車はアルピーヌ・ルノーA310を電動機駆動に改造したもの。

15年前、当時シンジ達と同じ14歳だったミサトは父親が隊長を務める葛城調査隊と南極まで同行した際、セカンドインパクトに遭遇。その時、南極に残っていた者の中のただ1人の生存者にして、セカンドインパクトを最も近くで目撃した人間である。その精神的外傷から一時心を閉ざし、長く失語症の時期があった。(弐十壱話「ネルフ、誕生」でセカンドインパクトから二年後の失語症の当時16歳のミサトの描写が確認済み)。また、その際に負った傷痕が彼女の胸部から腹部にかけ残っている。研究に没頭するあまり家族をないがしろにしがちであった父親が、セカンドインパクトの際に自分の命と引換えに彼女を救ったことから、使徒に対して強い憎悪・復讐心を抱いており、シンジ達EVAパイロットに苛酷な作戦を課すこともしばしばであった。NERV設立の真の理由を知らず、加持の示唆もあって次第にゲンドウやリツコに疑念を抱いていくことになる。

失語症から立ち直った後は第二東京大学に入学し、そこで赤木リツコや加持リョウジと知り合い、加持とは恋人関係になる。後に、ミサトは加持のことを死んだ父と重ね合わせていたことに気づき、ゲヒルンがネルフに移行する直前に一度別れる。この間加持はドイツのネルフ支部に行き、アスカの世話役をしていたようだ。5年後、加持の帰国と共にヨリを戻していったが、加持はセカンドインパクトの真実をミサトに託して死んでしまう。ミサトはしばらく加持の遺した最期の電話に号泣するが、後にシンジ同様立ち直り、セカンドインパクトや人類補完計画の真実を調べ始める。