葛城ミサト:碇シンジ

葛城ミサトが碇シンジと同居を始めたのは、孤独な彼に同情した全くの独断行為であった。公式の場では「シンジ君」と呼ぶが、プライベートでは「シンちゃん」となる。年齢的に姉と母の中間になるが、レイとの関係を冷やかしたり、年上の友達としてくだけた付き合い方もしている。アニメ第弐拾参話のアルミサエル戦で二人目のレイが自爆死した時は、傷心の碇シンジを慰めようとしたとも解し得るような身体的接触を試みるが、結局、碇シンジに拒否された。劇場版でも、葛城ミサトは死の直前に恋人のような会話を交わす。また、劇場版で無気力状態のシンジが「やだ、死にたい。何もしたくない」とやる気の無さを露骨に表した際に「何甘ったれたこと言ってんのよ、あんたまだ生きてるでしょ。だったらしっかり生きてそれから死になさい」はエヴァファンのパロディーネタに用いられる。このようにシンジとの関係は、親・姉・友・恋人と多面的な側面を持っている。アニメ制作開始時点においては、もう1人の主人公と言えるキャラクターとしての色合いが濃く、オープニングフィルムでも登場回数が多い。

また葛城ミサトの性格としては、私生活においては、非常にがさつ且つずぼらでだらしない面が多い。シンジ・アスカと同居するも、彼らの身の回りの世話は全くしておらず、むしろシンジに家事を任せきりにしていた。そのため、碇シンジに「大体、今朝の食事当番は誰でしたっけ。葛城ミサトさんがその年でいまだに一人なの、分かった気がします」と私生活のだらしなさを厳しく指摘されたことがある(アニメ第七話)。シンジが来る前は、家の中がゴミで埋まっていた。また寝床も万年床となっていたり、机のまわりはゴミで埋もれていたり、ゴミ捨てを碇シンジにまかせる、時計のアラームを足で止めたり、朝からビールを食卓に持ち出し一気飲みするなど、家でのだらしない行動は枚挙に暇がない。

料理もからっきしであり、葛城ミサト本人が料理をするとレトルト製品でも食べられなくなるほど不味くなってしまう。(第5話「レイ、心のむこうに」ではレトルトを原料にカレーを作ったが、シンジ、リツコが悶絶するどころか、ペットのペンペンまで気絶していた描写が確認済み)。酒(特にビール)が大好きで、YEBISUを愛飲しており、冷蔵庫はほぼこれだけで満杯にされている(新劇場版ではクラシックラガーの比率も高い)。アニメ版では第伍話ではYEBISUであったが、第七話からは「YEBICHU」となっている。これは伊藤理佐の漫画作品「おるちゅばんエビちゅ」のパロディであり、よく見るとビールの缶にもエビちゅの絵が描いてある。

このように家では非常にだらしなさが目立つものの、EVAの戦闘指揮官として、時には厳しさを見せる。劇場版でH&K G11アサルトライフルを装備した戦略自衛隊員3人を、45口径弾×12発のH&K USP自動拳銃だけで怪我一つ負わずに射殺したところから見ても、NERV職員の中でも戦闘力が高く白兵戦も相当の腕前であることが分かる。アスカと同時に登場した加持を初期は毛嫌いしバカ呼ばわりしていた。「ちょっちね」が口癖。一人称はネルフなどの公式の場では「私」であるが自宅などでは基本的に「あたし」を使用する(基本的に「あたし」を使用する割合が非常に多い)。